<SNS連載> I Peaceの目指す世界
第1回目
I Peaceは「誰もが自分の細胞で治療を受けられる日」が夢ではなく現実になることを目指し、独自の細胞製造技術を用いて、細胞療法開発や創薬を行う企業を支援しています。1960年代の世界初の臓器移植以来、移植医療は大きな進歩を遂げてきました。しかし、免疫反応やドナーの適合性に関連する問題を完全に克服することはできていません。一方、自家移植(自分の細胞で治療すること)は、自分自身の細胞を使用する為これらの問題を回避できます。これまでの自家移植医療は限られた種類の細胞しか使用できないため、治療可能な疾患の範囲は限られていました。しかし、2006年に山中教授(2012年ノーベル賞受賞者)と彼のグループ(I Peaceの創設者である田邊剛士を含む)が、どのような体細胞からでも作製でき、どのような細胞にも変化できるヒト人工多能性幹細胞(iPS細胞)の製造に成功しました。さらに、iPS細胞は無限に増殖することができます。iPS細胞を使用することで細胞療法の適用範囲が大幅に拡大し、iPS細胞由来の細胞療法の研究や臨床試験の数と種類が大幅に増加しています。I Peaceは、iPS細胞由来の細胞療法開発を始めとする細胞自家移植療法の民主化に向けた取り組みを行っています。