-日本を「iPS細胞の発明国」から「世界の細胞供給拠点」へ-
アイ・ピース株式会社(本社:京都市)は、年間数千人規模のiPS細胞製造能力を有する次世代細胞インフラ拠点を京都市内に整備することを決定しました。本施設は経済産業省「再生・細胞医療・遺伝子治療製造設備支援事業補助金(CDMO補助金)」を活用し、2027年の完成を予定しています。
世界ではiPS細胞由来再生医療製品の実用化が進みつつあります。「どの国が将来の医療に必要な細胞を製造し供給するのか」という新たな国際競争が始まっていると考えられます。アイ・ピースは本施設を通じて、国内外の再生医療企業への細胞供給体制を強化するとともに、日本の細胞インフラ産業の発展に貢献してまいります。
iPS細胞を研究対象から産業へ、次世代細胞インフラの構築へ
日本はiPS細胞の発明国として約20年にわたり研究開発を推進してきました。近年はiPS細胞由来再生医療製品の実用化が始まり、iPS細胞は研究段階から社会実装・産業化の段階へと移行しつつあります。今後は研究開発だけでなく、大規模な細胞製造・供給基盤の整備が、日本の国際競争力を左右する重要なテーマの一つとなっています。
年間数千人規模のiPS細胞量産体制を確立
今回整備する施設は、医療用細胞製造(GMP対応)、品質評価、プロセス開発機能を備え、年間数千人規模のiPS細胞製造能力を有します。将来的には1万人規模への拡張も計画しており、国内外の再生医療企業への細胞供給を支えるとともに、個人向けiPS細胞バンキングサービスの拡大も推進します。
細胞資産(Cell Asset)による未来医療基盤の実現へ
個人向けiPS細胞バンキングサービスは、近い将来に自身の細胞を活用した細胞医療が普及する時代を見据え、自らの細胞を将来の医療資源として保有する新たな選択肢を提供するものです。アイ・ピースは、このサービスを通じて、国民一人ひとりが自身の細胞を「細胞資産(Cell Asset)」として保有し、将来の再生医療に備える新たな医療基盤の構築に取り組んでまいります。アイ・ピースは、こうした新たな医療基盤の普及を通じて、細胞インフラの社会実装にも取り組んでまいります。
アイ・ピースは2015年の創業以来、研究用・医療用iPS細胞を国内外の研究機関や製薬企業へ提供してきました。今回の量産拠点整備を通じて、国が長年育成してきたiPS細胞技術を新たな産業へと発展させ、日本が「iPS細胞の発明国」にとどまることなく、「世界へ細胞インフラを供給する国家」となることに貢献してまいります。